在来木造住宅の構造

構造塾のセミナーで
耐震等について勉強してきました。

コロナ渦でzoom形式が多い中、
久しぶりのリアルセミナーで色々思い出しました。

設計手法は多々ありますが、
私の考え方は大工時代の墨付けと
手キザミの時代が原点です。

大工と設計の両方をしていたので、
まず雨漏りし難い屋根形状とし、
安全な階段で上下階の間仕切りをなるべく揃え、
耐震、耐風強度を優先する考え方です。

当時、瓦屋根が主流で、
建てたばかりの屋根に瓦を上げると家が揺れるのですが、
ある時瓦屋さんが、
「お宅の家はどの現場も揺れが少ないんだよねー」
と言われたので、
他の現場の屋根に座って体感したことがあります。

結果、全然違いました。

答えは今でもプレカットでは
出来ない加工方法をしていたからです。

柱のほぞは長く、鼓(つつみ)に加工したり、
建ててしまえば見えないし、
誰にも分からない、
設計士さんも知らない造り方を
当たり前にしていたからです。

その後、未乾燥の丸太が使えなくなり、
剛床の普及、乾燥材のみを使用、
ホールダウン金物等で耐震強度が
上がったのを切っ掛けに、
プレカットに切り替えましたが、
工場から提案される材料は
ナチュラルデザインハウスの基準より
小さい物が殆どだったので、
2015年より許容応力度計算によって
構造を決めています。

今は耐震等級3で、
長期優良住宅を基準としています。

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